樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

省エネ施工技術者講習会

先日、丸一日かけて省エネ講習会の講師を務めてまいりました。講師になって4年目になるので、人の前に立って話すことも気が付けば慣れてしまっていて、程よい緊張感を楽しんでいます(笑)



 

この講習会は国土交通省が行っているもので、住宅省エネルギー施工(設計)技術者講習会と言います。今回私が行ってきたのは施工の方で、静岡県内の大工さんや現場に携わる監督さん、協力業者さん、設計士さんなどを対象として、省エネルギーを推し進めなければならない背景、法制度の変更点、断熱工事を適切に行うためのチェックポイント等を話してきました。

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何故、省エネなのでしょうか?

地球温暖化、二酸化炭素の増加・・・など、聞いたことのあるフレーズかと思います。色々な産業が有る中で、我々が手掛ける住宅部門、特に生活していく過程で消費しているエネルギーは増加しています。そこで何とかしなければという事で省エネ法というものが改正されて、2020年以降は、一定基準の省エネの家でなければ建築する事が出来なくなることに決まりました。

 

ではどうする?

生活して行く中で、省エネを図る方法は幾つかあると思います。不必要な電気は消す。水道を使い過ぎない。エアコンの設定温度を見直す。省エネの電化製品に買い替える。太陽光発電を計画する・・・私が資格を持っている「うちエコ診断」というものを受診して頂ければ、今現在どれくらいの省エネ化が図られていて、どの様な対策をすれば、どの位エネルギー量(ランニングコスト)が低下するかをシュミレーションすることが出来ますので、ご希望される方は是非^^

 

一番大切な事。

それは家の性能、特に断熱性能を高めることが一番大切なことだと私は考えます。家の断熱性能が低くエネルギーを垂れ流す(沢山消費する)家でも、太陽光発電を沢山搭載すれば、数値上省エネの家、ゼロエネの家になるのですが、本当にこれで良いのでしょうか?家の性能を高めて少ないエネルギーで快適に暮らすことが出来る家でなければ、本当の意味の省エネな家とは呼べないのではないかと思います。

 

では、断熱材を沢山使ったら良いんじゃない?

確かに断熱材は性能が高いものを沢山使用した方が断熱性能は上がります。が、しかし、施工方法がいい加減だと、折角性能が高い断熱材を使用しても、その効果が殆ど発揮されないという事をご存知でしたか?入っていれば良い訳ではないのです。一昔前の家でグラスウールなどの断熱材が入っている家がありますが、ハッキリ言って意味が無い。無い方が家の為です。

 

そのような施工方法しか知らない大工さん、監督さん、設計士さんが殆どなので、講習会を開催して、少しでも多く断熱材を正しく使用した家を増やそうとしているのです。

 

皆さんは、建築途中に断熱工事を見たことが有りますか?家の断熱材、正しく使われていますか?断熱工事後の気密測定行っていますか?建築屋さんは大丈夫だと必ず言いますので、その根拠を確かめてくださいネ。