樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

杭打ち工事 「羽鳥の家」・・・その3

先日、静岡市葵区の「羽鳥の家」で、地盤改良工事の杭打ち工事を行いました。事前調査で行った地盤調査の結果、表層部の支持力はあったのですが、一番家の荷重を負担する深さの層(1m~3m)で軟弱層があったため、4m付近にある支持層まで鋼管杭を打設する計画としました。



 

杭工事と言えば、横浜のマンションの問題・・・最近メディアで報じられなくなりましたけどどうなったのでしょうか?私は前職、三井住友建設さんではなかったのですが、同じゼネコンに勤めておりまして、土木工事の現場監督を10年程やっておりました。マンションの杭工事は担当したことは無いのですが、同様の規模の杭打ち工事は担当しておりました。

 

そんなこんなで、今回の問題の裏事情?は何となく想像はつきます。あえてディープなコメントは控えさせていただきますが、一つだけ言いたいことは、工事を請けて、その工事で何か問題があれば、それは元請けの責任。下請けさんが何かミスをしてしまったら、ミスが起こってしまうような管理をしていた元請けの責任。少なくとも私は、今も昔もそう思い仕事をしています。

 

ですので地盤調査の時には必ず現場で立ち合い、どの深さに支持層があるのか?地下水位はどの高さか?土の質や種類はどうか?など、直接触って、目で確かめるようにしています。一番大切な地盤の状況をお施主様に正確に伝えることが出来ませんからね。

 

調査の結果、施工性や経済性を考慮して、鋼管杭を打設することに決めたのですが、支持層の深さに対して何mの杭が必要かは事前に分かりますので、計画通りの長さと本数かチェックしておきます。

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家が建つ位置の四隅と真ん中で地盤調査を行うことが一般的なので、その5点から他の場所の支持層の深さを想定するのですが、狭い住宅の範囲でも、支持層の深さはマチマチです。今回の杭は回転させながら打ち込んでいくタイプの杭でしたので、打ち込み深さ、回転トルク、打ち込みスピード、回転音などか総合的に支持層に到達したのかを判断しました。その結果、何本かは予定していた杭の長さでは足りなかったので、継ぎ足して確実に支持層まで到達させました。

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杭工事も終わっていよいよ基礎工事に着手です。大功の家自慢の基礎工事の様子もまたアップしていきますのでお楽しみに!!