樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

一発勝負の大工仕事

静岡市葵区羽鳥の現場では、完成見学会が着々と進んでいるのですが、会社の加工場でも次の現場の興津川木の家プロジェクトの準備が並行して進められています。



これまでの大功の家は、SGECの森林認証材やしずおか優良木材など、意味のある良い木を使っていたのにも拘らず、柱を壁の中に隠してしまう”大壁”仕上げが殆どで、お客様からも隠してしまうのが勿体無いね・・・・というお言葉を多く頂いておりました。

 

外断熱のソーラーサーキットの家のように壁の中に通気層(空気が流れるところ)を設ける為、筋かいや金物の収まりを考えたり、換気装置の配管の収まり、空気を通りやすく考えると、どうしても大壁の方が有利に働きます。その通気の問題がやっと解決され、お施主様が直接山に行って見て・伐採してきた想いいれのある木を使用する興津川木の家プロジェクトは、柱を見せる”真壁”で仕上げることとしました。

 

その為柱以外にも、これまでは壁の中に隠れていた窓台やまぐさ等も、仕上げ材として見えることになります。つまり殆どの大工さんの仕事が、一発勝負となり収めの技術の精度が仕上がりの結果に直結!! 腕の見せ所となります。

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どうせプラスターボードで隠れちゃうから・・・クロス屋さんが綺麗に仕上げてくれるから・・・・左官屋さん後よろしく・・・・などといった大工の逃げ口上は通用しません。大功の家は大壁造りではあったものの、木視率を高めた収めにしているので大工さんの仕事も多いのですが、一般の最近の家では、大工さんでなくても出来てしまう収まりが殆ど。大量生産仕様になっています。

 

想いいれのある木を使い、大工さんの技術を見せ、手づくり感がある木視率を高めた家に仕上げたいと思っています。加工場の仕事も一発勝負の材料の段取りとなるので、木材の選定から仕上がりの精度まで気を抜くことが出来ません。ですが、その想いがこもった木が直接目で見える仕上がりになるので、出来上がった時の感動も人一倍感じられるのでは・・・・

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今から仕上がりが楽しみです。

 

10月5日 富士山木こりツアーのご案内

9月14日、15日、16日 静岡市葵区羽鳥 完成見学会のご案内