樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

しずおか木の家推進事業者研修会

第2回目となるしずおか木の家推進事業者研修会に参加してきました。第1回目の時は私が僭越ながら壇上に上がらさせて頂いて、自社のブランディングについて話をさせて頂いた研修会です。今回の講師がJBNの青木会長ということで、開催が楽しみでした。



「建築業界と林業が共に取り組む課題と国の政策」と題した研修会で、講師は青木会長と速水林業代表の速水さん。

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何故「国産材・地域材」説明できますか?というテーマで速水さんのお話を聞きました。速水さんの山のように、管理・経営が確立されている山が増えれば一番良いことですが、やり切れる林業家の方がどれだけいるのか?静岡県の体質・体制の改善を並行して進めていかなければ解決しなさそうな気もしました。

 

日本人は倫理観が乏しいので自分の為・家族の為になる木材は進んで選択するが、森林の為・地球の為を想って木材を選択することはない。と、速水さんが言っていたのがとても印象に残っています。たとえ消費者であるお客様がそう想わなくとも、我々工務店だけはそのような倫理観を持ち続けて行かないと何も変わらないのでは?とも感じました。

 

数千年単位で生き続けることができる木材の、50年から100年ほどしか生きていない一瞬の尊い命を我々が使わしてもらっている・・・命に対する尊厳をもって木を使っていかねければいけないという言葉も響きました。

 

JBNの青木会長からは、地域材を使う工務店のこれからというテーマでお話していただきました。いつもJBNの会議にて聞いている内容でしたが、改めて国が我々工務店に対して求めている要求事項、地域工務店としての役割を再認識することが出来ました。

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日本の有り余る森林資源を活用するためには・・・・まだまだ課題は山積みです。