樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

見学会に木こりがやってきた

先週末で静岡市清水区高橋南町の興津川木の家プロジェクトの完成見学会(一般公開)は終了したのですが、今週は完全予約制にて週末に都合が悪かったお客様や業者さんを対象に見学会を開催しております。



 

本日は朝の7時半という早い時間から、今回のプロジェクトの木を切り出してくれた木こりのソマウッドの皆さんが遊びに来てくれました。社員教育の一環という事で仕事をストップさせて皆さんで来て下さったので、説明する私も何となく力が入ってしまったりして・・・

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構造見学会にも皆さんで遊びに来てくれたのですが、その時からは想像もつかない仕上がりになっていたようで、皆さん驚かれておりました。木こりの一人の方が、ぽろっと発言したのがとても印象的で、

 

「我々は木を切り倒すことが仕事なので、切り倒した木が製材されて柱となって、このようにして家を支えて立っているのに違和感を感じます。切り倒したことで木の命を絶ってしまったような気にもなってしまっていたけど、柱として家でちゃんと生かされているのを見ると嬉しく感じます。」と・・・

 

この発言以外にも、これまで色々と木こりの方々と話をさせて頂いて多くの気づきを得ることが出来たのですが、このプロジェクトを手掛けようとしなければ、木こりの方々と知り合いにも成れなかったし、山の事にもあまり関心を抱かなかったかと思います。家を手掛けた大工さんも、プロジェクトの意義やお施主様ご自身で切った木を使っているという木のストーリーを知ることで、お施主様以外の色々な立場の人の顔を想い描きながら仕事が出来たのではないかと思います。

 

地元の木を使って、地元の工務店が、地元に家を建てる。昔当たり前にやられていた事をもう一度復活させたいと思い始めたプロジェクト。機会を下さったお施主様のご協力の下で何とかカタチにすることが出来ました。”プロジェクト”というような畏まったカタチで無く、当たり前になるような時代を夢見て引き続き活動をしていきたいと思います。

 

山のあそこで切った木だ。大黒柱は丁度あの辺りだ・・・。木こりの皆さんは現場に立つ柱を見て、興津川の山を思い返すことが出来たようです。

 

 

◆◆◆ 見学会のお知らせ ◆◆◆

3月8日(土)、9日(日) 体感ハウスにてスカイライトチューブ体感会

4月19日(土) 富士山木造住宅協会森林認証材委員会 SGECの森にて植林体験&森林イベント