樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

〇〇偽装!! あなたの家は大丈夫?

阪急阪神ホテルズの食材偽装問題が最近のニュースで取り上げられていますね。我々消費者を欺く行為、決して許されるものではありません。農産物の産地偽装問題、県内ではうなぎの産地偽装問題と、この手のニュースが後を絶ちません。



 

衣食住の「食」で起こっている問題ですが、「住」を手掛ける我々建設業界も対岸の火事として見ていてはいけません。例えば、国産材の家と言っておきながら、殆どが外国産材の家であったり、違法伐採で得られた木材であったり、有名所の杉や桧だと思ったら、ただその地域の市場を通過しただけであったり・・・「住」を手掛けるこの業界でも、ニュースにならないだけで色々な問題点があるのです。

 

家で使われる全ての材料に関して完璧なトレサビリティーを得るのは大変なことなので、少なくとも構造材だけでも完璧なトレサビリティーが得られればと思い取り組んでいるのが、富士山木造住宅協会森林認証材委員会の取り組みである、SGECの森林認証材を使った家づくりなのです。富士山の何処から切られた木なのかを突き止めることが出来るのです。

 

そんなSGECの流れを清水の山でも出来ないものか?という発想から進行しているプロジェクトが、興津川木の家プロジェクトなのです。家を建てて頂くお施主様に実際に山に行っていただき、ご自身の家で使われる木の伐採を木こりと共に行い、その切った材料が製材されるタイミングで製材所に足を運んでいただき、丸太を切り出す工程を確認していただきました。究極の産地確認です。

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山から現場まで運ばれてくる過程に携わる、木こりの方、製材所の方、プレカットの方、大工さんとお施主さんとで興津川でBBQをして絆を深め、顔を合わせて、川上から川下までの流れを太く確かなものに結び付けることも出来ました。

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山での命を全うした木が、現在清水区の現場で”家や家族や街を守る”という使命のもとで生き続けているのです。こちらの現場は、そのような意味のある柱を使っているという事で、全ての柱を表しにしたオール真壁の家。常に柱を目にすることが出来、山に行った時のこと、携わった人たちの顔を想い出していただければ、山との距離も、グッと近づくと思います。

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「住」のこと、ちょっとだけ考えてみては如何でしょうか?

 

あなたのお宅は大丈夫?