樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

数字のマジック

ここ最近の内業のウエイトをかなり占めていた、国土交通省の平成25年度住宅のゼロ・エネルギー化推進事業の申請書類の作成が終わりました。審査を受けてOKを貰ってから晴れて工事着工となるのですが、それまでの審査期間中にどんな質疑が届くのか?気が気でない日は続きますが・・・・



このゼロエネルギー住宅の補助金は165万円。住宅の省エネルギー基準に適合する断熱性能を有し、住宅の躯体・設備の省エネ性能向上、再生可能エネルギーの活用等によって、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)で概ねゼロとなる住宅が、学識経験者等の審査委員会の評価を経て、全国で1400戸選ばれました。

 

今回の申請物件のQ値計算をしたところ、2.3位かな?と思っていたのが何と2.0。もう少し頑張れば1.9もクリアーできそうな感じで正直驚いています。これまで施工させていただいたお宅とスペックは何も変えていないのに、家の形・大きさで数値が変わっていくQ値。そんな問題を解消するために、新省エネ法では家の大きさに左右されない熱貫流率のU値という指標に変更となりました。

 

Q値やU値の値が良ければ省エネの家になるのか?・・・・・・答えは、必ずYESにはなりません。工事の施工精度がかなり影響してきますし、何よりその住宅に住む人の意識・住まい方によっても変わってくるからです。

 

これから一次エネルギー等の数値の高い低いの広告合戦が予想されますが、数値に惑わされずに慎重な目で施工会社を選定していただきたいと思います。