樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

脱炭素社会に向けてやるべきことは?

脱炭素社会に向けた住宅・建築物における

省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップ



 

昨年の8月に国交省・経産省・環境省からだされた

こちらのロードマップをご覧になった方も多いのでは?

 

とても字が多くて分かりにくいところが多いと思います。

簡単に説明しますと、

今の省エネ基準では、脱炭素社会なんて無理無理無理。

もっと仕組みを厳しく、基準もレベルアップしていこうぜ!

という感じです。

 

2025年から省エネ基準適合義務化。

仕組みを厳しくしていく部分ですが、

省エネ基準を満たさなければ建築することが出来ません。

 

またレベルアップの部分で言えば

長期優良住宅の認定基準をZEHレベルに引き上げ。

 

そして住宅性能表示制度の上位等級の設定。

等級5をZEHレベル

等級6をHEAT20のG2レベル

等級7をHEAT20のG3レベルとして検討中。

 

 

先日、国交省の担当者と上位等級の設定について

意見交換をする会議があったのですが、

 

「上位等級を作ることは目標となって良いと思うが

その性能値が発揮できる施工がなされているのか?

チェックをする体制も整えないと穴の開いたバケツが

増えていく一方ですよ」と私の意見を伝えました。

 

 

私を含め、省エネルギー住宅施工技術者講習会の講師が

全国各地にいるので、我々を使って現場チェックを

進めて行けば、どれだけ優良な住宅が増えていくか。

どれだけ力を付けた工務店が増えていくか。

 

 

先日も浜松で省エネルギー講習会を設計事務所向けに

行ってきましたが、正直、この先が心配です。







 

断熱工事が適切に行われているか?

客観的に判断する方法は、目視で施工状況を確認し

気密測定でその裏付けを取ることが一番だと思います。

 

先日、現在建設中の中河内の現場で

構造時(建築途中の1回目)の気密測定を行いました。

結果はC値0.1。



 

HEAT20のG2レベルのこちらのお宅。

十分にその性能が発揮されることと思います。





 

2025年の省エネ義務化を前にして

基準のクリアーの仕方が分からないよ!

ちゃんと性能が出ているのかを確かめたいよ!

という工務店・設計事務所のお役にたてます。

 

 

不安に思っている同業者の皆さん、

遠慮なくお声掛けくださいね!