樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

大功の家の「窓」の考え方

次の100年を見据えて、今を設計する。

外張り断熱専門店の大功建設4代目の大瀧です。

 

大功の家の○○シリーズの第4弾!

今回は、窓についてお話ししたいと思います。

Youtubeでは、一般的なお話しか出来ませんでした。。。

が、参考にしてください。



 

 

省エネの家で暮らしたいのならば、窓の性能アップは必須です。

壁や屋根の断熱よりも、窓を考えることが1番最初!

壁や屋根の断熱をしっかり設計したとしても

窓のレベルが低ければ、快適な暮らしは難しいでしょう。

窓からのエネルギーロスが大きいですからね!



 

窓の設計+太陽からの光(熱)のコントロール

これが、ポイントです。

 

そもそも省エネの家の考え方ですが、下の図のように

「建築による手法」と「設備による手法」と

それぞれをバランスよく設計することが重要です。



 

例えば、建築による手法の壁屋根の断熱や窓の性能がほどほどで、

大きな太陽光パネルを載せて、暖冷房給湯エネルギーをカバーする

というように、設備による手法だけに頼るのは宜しくない。

穴の開いたバケツに水を溜めようとしても中々溜らないように、

エネルギーの垂れ流しにすぎません。

 

先ずは建築による手法で家の躯体性能を高め(バケツの穴を小さく)

少ないエネルギー(チョロチョロの水)で

十分暮らせる(水を溜める)環境を作る

この考え方が基本です。

 

建築による手法において、切っても切り離せない関係が

太陽です。

 

太陽の光(熱)は非常に重要でもあり、厄介でもあります。

冬は太陽の熱を上手に取り入れて暖かな家にしたいし、

夏は太陽の熱を遮り、熱を取り入れたくないですよね。

下の絵を見ても分かるように、そのために必要なのが

適度な出のある庇(屋根)となります。



 

良くデザイン住宅とか言って、軒ゼロで庇もない家がありますが、

多分というか間違いなく夏場は地獄の暑さでしょう。。。

 

冬は太陽の熱を取り入れつつ、家の中からの熱が逃げにくい設計。

夏は太陽の熱を遮りつつ、家の中の熱を逃がす設計。

 

この相反する状況を上手く作り出すのが難しいのですが、

家の配置上の方位、庇の設計、窓の設計、

さらには熱の貯め方逃がし方、これらを総合的に考えて

大功の家は設計されております。

 

そこで、窓について決めていることが、樹脂窓を採用すること。

アルミ樹脂複合サッシでも長期優良住宅になりますが

私の望むレベルの暮らしにはなりえませんし、

結露のリスクが高まるので採用しません。

 

それからLow-E複層ガラス(場合によってはトリプルガラス)で

ガラスの裏表を、熱を入れるか入れない窓かで変えて設計し

冷暖房負荷の低減に努めています。

 

窓の外部での日射の遮蔽(すだれ、ルーバー等)も

費用対効果抜群でお勧めしています。

 

大功の家は、建築による手法で太陽の光をコントロールし

さらに性能の高い窓を組み合わせて

住まい方を工夫することで、

快適な暮らしをお届けしております。

 

将来的には、太陽の光を完璧にコントロールして

無暖房の大功の家を実現させたいと思っております。

お楽しみに!