樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

大功の家の「基礎」の考え方

次の100年を見据えて、今を設計する!

外貼り断熱専門店の大功建設の大瀧です。

 

 

梅ケ谷の家は、現在基礎工事が進行中。

そこで、少し基礎についてお話ししたいと思います。

こちらも参考にしてみてください。



 

 

 

基礎を考えるにあたって忘れてはいけないことは

地盤の状態を把握すること。

しっかりとした基礎を作っても

地盤が不安定では家が直ぐに傾いてしまいますよね。

 

 

地盤の状態を把握する方法は色々とありますが、

大功の家では、スウェーデン式サウンディング試験

いわゆる「SS試験」で確認し、

第三者機関の地盤保証会社の判断を仰ぎます。



 

 

梅ケ谷の家では軟弱層が何層か確認されたため

地盤補強工事を行うことになりました。

RES-P工法と呼ばれる地盤補強。

これだけの数の鋼管を地盤に貫入し

密度を高めて補強するものです。



 

 

補強工事が終了して、いよいよ基礎工事。

 



 

大功の家の基礎の特徴は下記のとおり。

①厚さが18cm(一般的に15cm)

②コンクリート強度が30N/mm2(一般的に21N/mm2)

③基礎断熱の厚さが10cm(一般的に5cm)



 

 

Q①:なぜコンクリートを厚くしているのか?

A①:鉄筋が錆びるのを遅らせるため

 

 

コンクリートと鉄筋はとても相性が良くて

強アルカリ性のコンクリートの中では

鉄筋は錆びにくい状況を保つことが出来ます。

ですが、外気に晒されているコンクリートは

徐々に酸性側に移行していく(中性化)ため

長い期間でみると錆びてしまい、

錆びの影響でコンクリートが圧迫されて割れてしまいます。

コンクリートが厚ければ、その分時間が稼げるので

強い状態を維持できるのです。

 

 

Q②:なぜ強いコンクリートにしているのか?

A②:強度が強いほど長期間強度を保てるため

 

コンクリートの耐用年数って聞いたことありますか?

大規模な改修を行わないでそのままの状況を維持できる期間として

一般的な強度(21N)のコンクリートは約50年

大功の家の強度(30N)のコンクリートで約100年です。

倍ですよ、倍!!

コンクリートの幅を厚くして、強度の強いコンクリートにすることで

かなり長い期間、安心していられるか想像できるかと思います。

 

 

Q③:なぜ断熱材を厚くしているのか?

A③:より暖かく過ごしていただくため

 

これは詳しい説明が不要かもしれませんね。

厚ければ厚いほど暖かな家になる。

無駄な床暖房なんて必要なし!

 

 

大功の家はいい家を造り、メンテナンスを続けることで

まじめに100年、200年維持できる家を建てているつもりです。

上部躯体だけ状態が良くても、基礎の強度が無くなってしまったら

安心して暮らすことが出来なくなってしまいますよね。

 

 

大功の家で実践している3つの特徴にかかるコストは

全部合わせても10万円以下です。

50年以上耐久性がアップすると考えたら、

皆さんはこの10万円をどう考えますか?

 

 

見えない所、隠れてしまうところをしっかりと施工することで

家の寿命は決まります!

 

 

大功の家の基礎の考え方。

長文でしたが、最後までありがとうございました。