樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

森林がより良く生まれ変わることを願っています

こんにちは!!

地元静岡の木を使い、住まい手の皆様の幸せと、

家の省エネ性能を追求した家づくりをしている、

外断熱専門店の大功建設の大瀧です。

 

 

 

昨日はJBN既存改修委員会でした。

色々な打ち合わせがありましたが、一番のメインは林野庁の担当者による

これから始まる森林経営管理制度に関する意見交換でした。

 

 

 

日本の山にある私有人工林は670万haあるそうなのですが、

そのうちの2/3は、所有者が分からなかったり、人手が足りなかったりと

手入れが行き届いていない山が殆どだそうです。

 

 

 

そこで新たな森林管理システムである森林経営管理制度が制定され、

森林所有者に適切な森林の経営管理を促すための責務を明確化することになりました。

森林所有者自らが森林の経営管理を実行できない場合、市町村が森林の経営管理を受託することができ

森林経営に適した森林は、意欲と能力のある林業経営者に再委託できて

再委託できない森林及び再委託に至るまでの間の森林において市町村が管理を実施することになります。

 

 

 

その財源となるのが森林環境税。

平成36年から1人年間1000円の森林環境税が徴収されます。

600億円くらいの税収となるそうです。

 

 

 

これを市町村や都道府県に私有人工林の面積や林業就業者数、人口で按分されます。

都心でも山が無くても人口が多いので、いくらか配分されます。

 

 

 

一般会計なので使い道は自由なのですが、使途の公表が課されているようです。

そこで、どのような木材の使い方が出来るのか?

役所はその案を欲しがっているそうなので、有効な提案が出来れば、

我々の仕事も増え、山もどんどん豊かになる仕組みが出来る・・・のかな?

 

 

 

いずれにしても、川下での流通量を増やす対策をしていかなければ

せっかく山で伐った木を有効に活用できなくなってしまうので、

我々工務店レベルでも出来ることを考えて、どんどん提案していきたいところですね。