樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

木造でも地震に強い設計を

7月になり、今年も残すところ後半分・・・前半の行動を見直して、徐々に挽回していかねば・・・



 

静岡市清水区草薙で建築中の木造3階建ての店舗併用二世帯住宅は、現在、耐震工事、断熱工事が終わり、大工さんたちは内部の工事に移っています。



 

今回の物件は、1階が店舗になるということで、間口3間を柱を入れないで間を飛ばす必要があり、また2世帯が住む広さの確保から、3階建てにする設計でした。構造的に鉄骨で考えれば設計は楽ですが、その代わり費用が跳ね上がります。何とか木造で予算内で安心した構造が出来ないものか・・・お施主様の要望でした。

 

大功の家の構造の基本は、家の形は基本四角形で、1階と2階の柱の位置や壁の位置を上から見たときに極力同じにする(直下率を60%目標)こと。そして耐震等級は最高の3を取得すること。強引に耐震性を高めるのではなく、設計した結果、耐震性が高められやすい構造であることを目指しました。

 

構造計算をした結果、こちらの物件も耐震等級は最高の3を無事に確保することが出来ました。耐震性能とは、与えられた地震力に対してどれだけ持ちこたえられるか?なので、与えられる地震力が小さくできれば耐震性能に余裕が持てるのではと考えて、最近は制振装置の設置をお勧めしています。

 

今回は、ダイナコンティという制振装置を採用しました。家の大きさや耐力壁のバランスにもよりますが、一般的な大きさの家で10か所ほど取り付けることになります。費用は10か所で30万円弱。3次元的な家の変形にも追随出来て、保証体制も整っているので、最近よく使っています。



 

耐震 + 制振 = ダブルの安心!!

 

家の骨格が整ったので、次は断熱のお話をしましょうか?

to be continuity!!