樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

JBN次世代の会@熊本

全国の工務店が集まった団体の一般社団法人JBN。その中でも特に若い経営者が全国から集まり、JBN次世代の会として毎月勉強会を開催しております。次世代の会では国土交通省や林野庁の方々との意見交換する機会が多く、国の要望を地方へ、そして地方の声を国へ届ける活動をしております。



 

九州地方の工務店さんが集まった九州の次世代の会というものが発足したという事もあり、開催場所でもあった熊本に行ってきました。

 

今回の目的は、仮設住宅と復興住宅の視察、九州次世代の会の工務店さんとの情報交換が主な目的です。復興住宅とは、震災で残念ながら家を建て替えなくてはならなくなった方に対して、耐震性を満たしながらもコストを抑えた提案型の住宅です。

2017-04-18 12.21.01_R 2017-04-18 12.49.21_R

 

この復興住宅のモデルハウスが、熊本空港から近く、熊本中心部から車で20分位の今もなお仮設住宅が立ち並ぶ敷地の所にありました。

2017-04-18 12.21.07_R 2017-04-18 12.49.30_R

 

地元工務店の団体が提案したもの、建築士が提案したもの、設計事務所が提案したもの、それぞれの団体が、耐震等級3を満たし、1000万円前後のプランのモデルハウスが展示されています。地元の木で、地元の会社が建てるもの。当然プレハブではありません。

 

工務店の団体(熊本工務店ネットワーク:KKN)の復興住宅

2017-04-18 12.42.11_R

 

建築士の団体の復興住宅

2017-04-18 12.35.49_R

 

設計事務所の復興住宅

2017-04-18 12.27.09_R

 

震災後でもこのような復興住宅が広まれば、地元の職人さんが仕事に困ることはなく、お金も地元に落ちますね。プレハブのように、早く大量に供給は出来るかもしれませんが、住み心地も悪く、地元の職人さんが活躍できる場所が無くて、お金も本社がある東京などに落ちていく家とは違います。

 

仮に静岡で地震が発生し仮設住宅が必要になった時、社長が会長を務める静岡県木造応急仮設住宅建設協議会がH25年に静岡県と災害協定を結んでいるので、県から要請を受けた木造の仮設住宅の建設にうちの大工さん達は携わることが出来ます。

 

復興住宅の提案も含めて、熊本の方々が経験されたことを当協議会でも生かせるような関係性をこれからも深めていく必要がありますね。

 

復興住宅見学の後は、会場をホテルに移して、九州次世代の会のメンバーとの合同定例会でした。会長の村田さん。滅茶苦茶アツい社長で、そのアツい思い、家づくりへの情熱を1時間弱お話して頂きました。

2017-04-18 14.17.08_R 2017-04-18 14.10.30_R

 

会員工務店さん達との意見交換でも、活発な意見が交わされました。

2017-04-18 17.11.54_R

 

懇親会を含めて、九州の方々のパワーに圧倒された一日でした。

 

帰りの飛行機の前の少しの時間でしたが、20年前に土木学会で来た時以来の熊本城に行ってきました。地震の被害がいたる所で出ていておりましたが、決められた順番で石積を復旧して行かなくてはならないようで、気の遠くなるような作業を続けながら、少しずつ復興に向けて動いているようです。

2017-04-19 10.25.21_R 2017-04-19 10.24.26_R

2017-04-19 10.19.54_R 2017-04-19 10.06.24_R

 

一日も早い復興を!!