鉄筋検査~生コン打設 「羽鳥の家」・・・その5
- 2015年12月08日
- 羽鳥の家
鉄筋が設計通りに組み立てられているのか? 鉄筋はコンクリートを打設してしまえば見えなくなってしまうものですが、鉄筋の組み方によってコンクリートの強度に影響を与えるものなので、我々のチェックも入念に行います。
大功の家は、耐震等級を最高ランクの3になるように設計しています。建物の耐震性能を高めれば高めるほど基礎に掛かる負担も増えるので、構造計算によって安全性を確かめて、鉄筋の径・ピッチを計算しております。
数年前までは、基礎屋さんが鉄筋を買ってきて、長さを切ったり曲げたりして加工していたのですが、工程の短縮や鉄筋ロスを少なくする目的で、最近はユニット鉄筋(工場で組み立てられた鉄筋)を使う事にしております。本当にロスが出ないので現場が片付いてお勧めですよ!!
設計通りの太さのものが、設計通りのピッチで配置されているのか?補強筋が必要な所に不足なく鉄筋が組まれているのか?鉄筋と鉄筋を重ねた時の長さは足りているのか?鉄筋と型枠との隙間(被り)は必要以上確保できているか?・・・このような項目を一つ一つ確認していきます。
検査の結果、ちょっとした追加事項は有りましたがもちろん合格!! 安心して次の工程のコンクリートの打設に移ることが出来ました。
大功の家で使用するコンクリートの強度は30N(ニュートン)。一般的なコンクリートの強度が21Nですので約1.5倍の強度です。スラブや基礎部のコンクリートの厚さも、一般的な基礎が15㎝なのに対し18㎝と20%も厚い基礎になっております。
コンクリートにも耐用年数というものが有るのですが、コンクリートの強度を高くして、コンクリートの厚みも厚くすることによって、その耐用年数は100年近くになります。長期優良住宅を建てているのですから、50年位で強度が落ちてきてしまう基礎では話になりませんね。
じっくりと養生をして、大工さんたちにいよいよ現場を引き継ぎます。