樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

富士山木こりツアー◆SGECの森で伐採見学◆

昨日は富士山木造住宅協会森林認証材委員会主催の富士山木こりツアーに参加してきました。富士山が世界遺産に登録されて初めての木こりツアー。夏休みのお子様イベント”カブト虫掴み捕り大会”も影響してか、多くのご家族の方に参加していただきました。

 

日本の山には手入れ(間伐等)をしなければならない山が沢山あります。しかし色々な問題から手入れ・整備が進んでいない現状です。整備されているSGECの森と整備が進んでいない森を、参加者の皆様に見ていただきました。

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上の写真、どちらがSGECの森かお分かりですか?一目瞭然ですよね!!

 

正解は右の写真。太陽の光が地面まで届き、下草が大きく育ち、木々も太く大きなものが多く見られます。虫や動物たちが住み着きたいと思いそうですよね!! その点左の写真は、薄暗く、下草もあまり育たず、木々も細いと思いませんか?薄気味悪くて立ち入るのがちょっと怖いかも・・・しかし日本の山は左のような状況のものが多く点在しているのも事実です。

 

SGECの森のような状態を保つために適度な間伐が必要で、今回のツアーではその間伐作業を参加者の皆様に見ていただきました。木こりの職人さんによる倒木のデモンストレーション!! チェーンソーを使ったものと機械を使ったものを披露していただきました。

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左の写真の中の木に、ピンクのテープが巻かれているのが判りますか?どの木を間伐するのかを事前にマーキングしておき、計画にのっとって伐採作業を進めていきます。切り倒した木を輪切りにして、参加者の皆さんにプレゼントしてくださいました。

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木こりの人たちが山の中で暖を取る、切り株を使ったタイマツ!! 赤みの部分はよく燃えるのですが、周りの辺材はあまり燃えないという性質を使用したもの。山火事になりにくい優れもののようです。

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参加者の皆さんと記念にパシャリ!!

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大渕公園でお弁当を食べ、次の見学先の富士ひのき加工協同組合さんの工場へ。先ほど切り倒された木々が辿るルートと同じ工程になります。富士山が世界遺産に登録されてから、問い合わせが増えて忙しくなったとか。。。

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丸太が製材されて柱の形になり、乾燥されて木の強度・含水比を計測し、”SGEC富士山檜輝”と刻印されて出荷されるまでの工程を確認していただきました。

 

この頃から、参加者のお子さんの気持ちは既にカブトムシ・・・お待ちかねの掴み捕り大会がやっと始まりました。

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用意した331匹のカブトムシやクワガタが、あっという間に子供たちの虫かごの中に・・・果たして子供たちの記憶の中にどれだけ山の記憶が残っているのか・・・

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いずれにしても、山に行き自然と触れ合うことは良いことですね。この自然を守り豊かにしていくためにも、山を豊かに整備していく必要があるのです。地元の木を使うことだけでも、少なからず山のためにはなっているので、家を建てるのは木造で、しっかりと地元の木を使うことが出来る工務店に依頼してくださいね。