樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

断熱工事は確実に!!

昨日で本年度の静岡県で開催される住宅省エネルギー技術者講習会が全て終了しました。最後の回の講師を務めさせていただきましたが、今回も大工さんや現場監督さんなど多数参加されておりました。



 

今年省エネ法が改正されて、我々が建てている一般的な戸建住宅も設備を含めて省エネな暮らしが出来るものを提供していかなくてはならなくなりました。2020年にはある一定の省エネ基準をクリアーできないと住宅を建てる事が出来なくなります。

 

現在使用している断熱材も種類を変えたり、厚くて高性能なものに変えて行くなど、見直しが必要な工務店が多く存在している現状です。そこでどのような基準に法律が改正されたか、どのように断熱材等の設計をしなくてはいけないのか、どのように断熱工事をしなければならないのかを、我々が講師となって静岡県下の大工さんや現場監督さん設計事務所さんなどに説明しております。

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教科書に載っている資料ですが、断熱材を正しく使用しないと期待した断熱性能が出ないってご存知でしたか?壁の中にグラスウールを充填する場合の例ですが、ちゃんとした施工の時を100とした時に、無理に押し込み過ぎると16%性能ダウン、両端を押し込み過ぎると54%性能ダウン、隙間が空いてしまうと33%性能ダウンしてしまいます。如何に正しい施工が重要かがお分かりかと思います。

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大功の家は外断熱専門の家です。グラスウールやウレタン断熱などの充填断熱を否定している訳ではありません。確実に工事が出来さえすれば、どちらも過ごしやすい家にはなるのです。なぜ大功の家が外断熱しか施工しないかと言えば、大工さんによる断熱施工のバラつきが少なく、我々管理する側も確実に断熱工事がされたかどうかのチェックが容易に出来るのが主な理由です。もちろん壁の中の結露のリスクが少なかったり、コンセントやスイッチの配線替えなどのリフォームのし易さなどもありますが・・・

 

図面や計算上の数値だけでなく、住みやすい体感が伴った省エネな家が世の中に増えて行くことを期待しております。