樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

うなぎの会~北海道上陸 DAY2~

2日目は北海道の工務店さんの視察研修ということで、株式会社キクザワさんにお邪魔して、モデルハウスと建設途中の現場を見学させて頂きました。



 

キクザワさんは地域に根ざした工務店の集まりであるアース21という団体に所属されていて、菊澤社長はその会長も務められております。お忙しい中、社長自ら色々と対応して下さり、本当に多くのことを学ばせて頂きました。

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現状の大功の家は全棟長期優良住宅の認定は取得してはいるのですが、温熱環境の部分ではトレードオフというテクニックを使った仕様規定で基準をクリアーさせている場合が殆どです。改正させたH25年の省エネ基準に対応させるために更なる断熱補強(付加断熱)の必要性を感じて、何かヒントが得られないか!!という目で見学してきました。

 

カキザワさんも我々のように外断熱工法を手掛けていた時期もあったようですが、現在はツーバイ工法が主流で、断熱材の厚みが140㎜から340㎜と超高断熱仕様になっておりました。見事に収まった断熱材やゴミ一つない現場の状況に驚かされたのですが、充填断熱でC値0.3を出されているのも仕事ぶりを見て納得させられました。

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これまで大功の家で主力の暖房器具として推奨してきた蓄熱暖房機ですが、これからのエネルギー問題を考えると代替設備を考えざるを得なくなっております。そこで北海道ではどの様な暖房設備を採用しているのかを確かめるのも今回の見学の目的でした。

 

天然ガスが入手しやすい北海道は、熱源としてはガスが多いようです。器具はパネルヒーターが各部屋に取り入れられておりました。当然サッシはエクセルシャノンの樹脂サッシでしたが、掃出し部分のコールドドラフトを低減させるためにパネルヒーターを組み込んで細かな対応をされておりました。

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見慣れないダクトが付いた設備があるな・・・と思って良く見ると、何とガスの給湯器が室内に!! 静岡では考えられないその他の工夫も色々と勉強させて頂きました。

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うなぎの会のメンバーは、断熱・気密・換気についてのマニアな工務店の集まりなので、事細かに質問させて頂いたり、菊澤社長の話をどんどん我々の話で膨らませていたので、「本州から来た人たちは、我々の取り組みに対して”フーン”と無関心な反応が多いのに、君たちは凄いね~」と、菊澤社長にお褒め?の言葉をかけて頂けたことが嬉しかったです。

 

帰りの飛行機までの時間が少しあったので、北海道の住宅展示場に潜入捜査に行って来ました。身分を隠して行ったところあり、同業者と身分を明かして見学させて頂いたところありで、これまた違った意味で勉強になりました。

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2日間アテンドして下さったエクセルシャノンさん、お忙しい中親切に対応して下さった菊澤社長、本当にありがとうございました。静岡にも機会がありましたら是非お越しください。特上のうなぎをご用意してお待ちしております^^