中古住宅市場について
- 2014年08月20日
- JBN関連
今月のJBNマーケット委員会と次世代の会での勉強会のテーマは「中古住宅」について。日本人は「中古住宅」と聞くと先ずネガティブな発想をするようですが、今後人口が減少し空き家が増えていく状況になれば、「中古住宅」を如何に流通させていくかがポイントになります。
マーケット委員会では、日米不動産協力機構(JARECO)の浅井さんより、アメリカと日本の不動産業界の違いについてお話して頂きました。
アメリカの不動産価値はストック額が投資額を上回る状況が続き、株よりも人気のある投資先になっているようです。それに比べ日本はこれまで800兆円程住宅に投資してきなのにも関わらず、現在のストック額は300兆円程しかありません。つまり500兆円も泡と消え去ってしまっているのです。
根本的な倫理観や不動産業界の仕組み・体質が日本とアメリカでは違うので、今すぐに凝り固まった日本の不動産業界がアメリカ的に変わることはないと思いますが、アメリカのようにお客様の幸せを第一に考えて、透明な取引を行ってもらいたいものです。
午後からの次世代の会では、全国の中古住宅流通活性化に向けた国と協議会の取り組みについて、価値総合研究所の小沢さんよりお話して頂きました。
ここで初めて静岡県にも静岡不動産流通活性化協議会という団体があることを知ったのですが、何故か建築系の団体が参加しておらず、「住宅の資産価値の向上」といったポイントがないがしろにされているような気がして仕方ありません。また、所属している団体が大きすぎ、本当にまとまるのか?といった懸念もあります。
昨年度活動されてきた中古住宅ワーキンググループの報告として、全国の中古住宅流通の成功事例の話を坂下さんがしてくれたのですが、大きな団体と手を組むというよりも、やる気のある地域の工務店と不動産屋が手を組むのが成功の秘訣なのではと感じました。
最後に全宅連の岡崎さんより、全宅連が考える中古住宅流通への取り組みと課題についてお話して頂きました。まだまだやるべき事、見直さなければならない事が多そうですね。
私も一応は宅建の取引主任者の資格は持っているのですが、全く生かされていない現状。。。生かされる時代は果たして来るのでしょうか?
◆8月23日(土)24日(日)・・・清水区山切にて構造現場見学会◆
◆8月30日(土)31日(日)・・・葵区伝馬町にて完成現場見学会◆