樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

木で未来をつくろう!!

既にご覧になられた方も多いかと思いますが、先月の18日に行われた「木で、未来をつくろうシンポジウム」のパネルディスカッションの様子が5月17日の静岡新聞に掲載されました。会場では緊張と思わぬ質問でまごついたところもあったのですが、サラリと編集されていて助かりました^^



 

静岡の林業の現状、木材に対する地産池消の大功建設の取り組み、木材利用ポイントについて、消費者への普及について、各テーマに沿ってパネルディスカッション形式で話をしたのですが、時間の関係で沢山話が出来なかったのが残念です。

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地元の木を使う事で山で木こりが森林を整備(間伐等)することになり、結果残された木々が太く成長できる環境が整います。木が太く成長することで山に根を張り強くなり土砂災害が減るのと同時に治水機能の増加に繋がります。豊かな山の恵みを蓄えた水が川を下り海にそそがれることで美味しい水を飲むことが出来て、美味しい海の幸を食べることが出来るのです。

 

単純に家を建てるという行為かもしれませんが、上記のようなストーリーを考えたら地元の木をどんどん使いたいと思いませんか?そんな街を豊かにする取り組みにお客様にも参加して頂こうと思い、清水区民の殆どが飲む水を供給する興津川の山に行き、大黒柱をお施主様の手で伐採する取り組みの「興津川木の家プロジェクト」をスタートさせました。

 

建築業界は毎年のように目まぐるしい制度が導入されたりして訳が分からなくなっておりますが、東京オリンピックの2020年には大きな節目を迎え、省エネ性の高い家しか建てることが出来なくなります。長期優良住宅のような手入れをしながら長く住み続けていく住宅が増え、メンテナンスの記録等を記した住宅履歴も当然整備されていきますので、住宅の”資産価値”が高く評価されるようになります。

 

”資産価値”に関係する家の性能に関しては、どこの工務店でも変わらない時代が来ると思いますので(施工精度によっては住み心地が大きく変わってきてしまいますが・・・)、お客様に対して何か思い出に残る”付加価値”の高い取り組みが必要と考え、興津川木の家プロジェクトのような地産池消の取り組みから始めることと致しました。

 

現在興津川木の家プロジェクトも2棟目、3棟目と建設中です。色々なご家族の想いが詰まった家が増えていくのと同時に、地産池消の取り組みが周りの工務店を含めて広がっていくことを期待しております。