樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

茅葺き替え工事@龍華寺

今日は新しく取り入れた工法の工事が現場に無事に収まったり、増改築工事の見積もりが通り御契約させて頂けそうな話が有ったり、懐かしい方と再会でき新たな仕事に結びつけそうであったり、業者さんとの打ち合わせの中でワクワクするような閃きが有ったりと、朝の占いの通り、いて座の私にとって最高の(充実した)一日でした。



 

そんな中、社長がメインで担当する龍華寺の工事の内、工事も終盤に差し掛かっている本堂の茅葺屋根の葺き替え工事の確認に行ってきました。

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夕方行った時には職人さん二人だけでしたが、普段は4人の職人さんとボランティアの方数名で作業を進めています。

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今回の工事は茅の全部交換ではなく、厚みで言う半分の交換工事。写真の上部に見える黒い所が昔の古い部分です。古い茅を引っ張り出して50㎝程切り取り、新しい茅と一緒にして押し込んでいきます。2m近くもある立派な茅の穂先部分を切り落とし差し込みます。

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裏が洗濯板のような形状をしたカギ板と呼ばれる道具で下から上に突き上げるようにして茅を押し込んでいきます。

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棟の紋が付いているところの葺き替えが一番手間と時間が掛かるそうです。

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最後に足場を外しながら茅を刈り込んで綺麗に揃えていきます。

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色々と有名なお寺ですので観光客が多く、お寺から見える富士山を楽しみに来られるようですが、暖かくなるにつれて霞んで見える日も限られております。「駿河湾越しに見える富士山に見立てて茅葺を見て下さい」とアナウンスしているようです。

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順調にいけば今月末で工事が終了。20年後位になるであろう次期工事は大掛かりな葺き替え工事になりそうですので、今のうちに色々と勉強しておきたいところです。