樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

静岡木質バイオマス研究会4月定例会

清水や静岡の現場を一通り確認し、19時から静岡の番町市民センターで開催された、静岡木質バイオマス研究会の定例会に参加してきました。



 

今回は丸文製作所の松井隆文社長に木質ペレット燃焼機の導入事例の紹介をして頂きました。

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静岡の西部の方の名産品に温室メロンがあります。一球1万円もする高級品メロンもあります。温室の温度管理の燃料として一般的に使われているのはA重油です。かつて第二次オイルショックの時には石油の代替え品ということでペレットボイラーの導入が進んだようですが、石油の価格が落ち着いてからは、あまり進まなくなったようです。

 

最近の原油価格の高騰に加え、国や地元の補助制度などの後押しで、ペレットボイラーの普及が最近になってまた進んでいるようです。A重油の設備と比較してイニシャルコストが4~5倍かかるようですが、ランニングコストが安い分、数年で価格差が解消されるようです。

 

高級メロンというブランドに加えて、「エコメロン」という付加価値が加わって、とても人気が高いそうです。当研究会で取り組みだしている三保の松原の松の葉を利用した「松ペレ」の有効活用についても、大きなヒントが得られそうな感じです。

 

A重油からペレットに燃料を転換していくには、ペレットを安定的に供給し続けることが重要です。ペレットの需要を整えることで、山側への問いかけもし易くなるとのこと。我々の工務店業界でも、国産材・地域材の需要を広げることが重要かと思うので、興津川木の家プロジェクトのような地産地消の取り組みを広めていくような活動を進めていきたいと思います。