樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

地盤改良工事 RES-P工法

今週は雨の影響などもあり工事の工程管理が大変でした。消防学校の研修用の小屋建築工事、ペットサロン工事建て方、新築地盤改良工事、施設改修工事、お寺改修工事・・・など、殆ど現場の確認に出かけたりしていたので事務所にゆっくりと座って仕事が出来ない日々が続いております。竣工書類や地域型住宅ブランド化事業の申請書類や新築工事の施工図を描かないといけないので、家に持ち帰って夜中に頑張らねば!!



 

先日、静岡市葵区伝馬町の現場の地盤改良工事が完了しました。地盤調査の結果、表層部から2.5m付近まで軟弱層が堆積しており、その下の3m付近にかなり固い支持層があることが分かりました。

 

写真で見て頂いても分かるように街中の狭小地での地盤改良工事という事もあり、セメント系のプラントを敷地内に設けるのも難しく、口径の大きな鋼管杭も置き場の確保も難しい状況でした。しかも接道道路は静岡の繁華街に近く歩行者も多い。そこで今回採用したのがRES-P工法という地盤改良工法です。

 

表面処理された単管パイプを支持層のある所定の深さ(3m)まで打ち込んで支持させる、いわゆる支持杭を約1m間隔で120本打設します。支持層に陥入する時に、「カンカンカン!!!」と少し大きな音が出ますが、振動も無く次々と工事が進んでいきます。

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打ち込むのが3mの長さの単管パイプですので手元の方の負担も少なく、小回りの利く工法かと思います。一番良いのが残土が全く出ないということ。工事完了した後に現場に行っても、良く見ないと工事をしたかどうかが分かりません。この狭い中では残土の置場も確保できないのでとても助かりました。

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いよいよ来週から基礎工事に着手します。街中の狭小地。前職の時代に東京の日本橋のど真ん中で工事をしていた時の感覚を思い出して、事故なく工事を進めたいと思います。