樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

住宅業界のターニングポイント

今週末に見学会が控えていてとても忙しいタイミングでしたが、スタッフに仕事を任せ、昨日より東京に行ってきました。昨日はJBN次世代の会に参加し、本日は丸一日の講習会に参加してきました。



 

昨日のJBN次世代の会では、来年度の活動計画の話し合いの他に、今年の補正予算で行うことになっている長期優良住宅化リフォーム推進事業の説明と、中古住宅流通ワーキンググループ(WG)の活動報告、次年度から始まる既存住宅ストック系のWGの説明等、盛り沢山の内容でした。

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長期優良住宅化リフォームだとか、中古住宅流通だとか、既存住宅ストックだとか、聞き慣れない言葉が並んでいますが、これから住宅業界のキーワードになっていく事柄です。人口がこれからますます減少し家が余ってくる時代を見据えて、国土交通省は新築に対する施策から、リフォーム&流通系の施策に目線が変わっています。

 

余っている住宅に対し、長期優良住宅並みの性能向上リフォームを行い良質な住宅ストックの形成を図ることを目指しています。築20年の住宅に対して現在何の資産価値もついていないのですが、もしアメリカのように買った時の金額以上で売ることが出来る社会になったら、とても豊かな社会になると思いませんか?

 

実際そのような社会にするためには、消費者の意識改革、金融機関の説得、不動産業界との連携等が必要となってくるので、多くのハードルをクリアーして行かないといけませんが、3000社近いJBNの会員工務店のスケールメリットを生かしてチャレンジすれば、きっと良い方向に変わっていくのではないかと思っています。

 

本日受けてきた既存住宅現況検査技術者講習会は、中古住宅売買時に建物検査を行い、今後どの様な工事が必要なのか、どの様にして性能を向上させていくかの判断資料を整える既存住宅のインスペクターを養成するためのもので、今後必ず必要となってくる(と思われる)資格です。昨年の2000人の受講枠が速攻で無くなり、今年の800人枠もあっという間になくなったという超人気の講習会で、今日の東京会場も300人の超満員。丸一日の講義を聞いて、最後に終了考査が有りました。見事に合格していれば、晴れてインスペクターとして登録されます。直ぐに生かされる資格ではありませんが、”先物”は嫌いじゃないので・・・

 

丸二日間、事務所を空けてしまいましたので、頭を切り替えて、明日からまた頑張っていきたいと思います。