樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

木造応急仮設住宅建設

今年の4月9日に静岡県と静岡県木造応急仮設住宅建設協議会との間で災害協定が締結されました。これまでプレハブ作りの仮設住宅の建設しか出来なかった静岡県にも、やっと木造での仮設住宅の建設を行うことが可能となりました。東日本大震災で仮設住宅に住まわれている方の聞き取り調査でも、住み心地が良いこと・癒されることが確認されています。今回は実際の仮設住宅の建設を行い、その流れや問題点などの確認を行いました。



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建設する仮設住宅の間取りは、三間×三間の9坪の大きさで、こんな間取りのロフト付。

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静岡県の仕様では基礎コンクリートを打設する計画のようですが、今回は3寸位の末口の木杭を打って土台を受けることとしました。昼の12時から実際の仮設住宅の現場を想定して、大工さんたちを集めての朝礼からスタート。

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測量機材、カケヤ、チェーンソー、杭打機・・・震災時にはどれだけの資材が揃えられるのか・・・

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建設箇所の位置出し、地縄張り、マーキング、杭打ちと工程が進んでいくのですが、地盤が予想以上に固く大苦戦。

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なんとか所定の本数の打設が終わり、杭頭を切断して高さを揃え、土台を敷き込んで行きます。

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ここまで来れば大工さんの本職の分野。見る見るうちに組みあがっていきます。今回は断熱材が入れられておりませんが、現在の断熱基準程度のものが入れられるようですので、快適性は良さそうですね。杭基礎でなければ、十分新築住宅として住むことも出来る感じです。

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マスコミもテレビ静岡と第一テレビが取材に来ておりました。県の協議会の会長を社長が務めているので、代表してインタビューに答えておりました。夕方のニュースでご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?弊社の只井大工も参加していたので、ばっちりテレビに映っていました。ちなみに私も0.3秒くらい映っていましたが、判りましたか?

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今回の講習会の成果が生かされる事が無い方が良いのですが、備えあれば憂いなし。我々職人側もそうですが、事務方の良い経験になったと思います。

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やっぱり木の家が良いですね。