樹と幹と

大功建設 社長 大瀧浩司のブログ。家のこと、木のこと、子どものこと・・・日々の想いをつづります。

楽しい研修会

平成25年度第6回しずおか木の家推進事業者研修会に参加してきました。正直仕事がパツパツでしたが、講師が古川さん南雲さんということもあって仕事を調整し、会場の浜松まで行ってきました。



昨年度までの研修会は、しずおか優良木材支援制度を活用するために、とりあえず研修会に出ていようという気持ちが強かったのですが、今年から研修会の担当に、木が大好き・林業が好きのイシカワさんになってから、とても魅力的な研修内容に変わりました。

 

古川さんからは、「木を活かす内装と木の家の魅力」というテーマでお話して頂きました。木の家の魅力として、”ユーザーフレンドリーな木という素材”、”共に過ごした時間を刻む素材”というセッションのお話がとても印象的でした。構造に関しては法や制度に乗っ取って確実なものを提供し、内装はご家族の変化によって住む人が自分で手を入れていく。木の風合いの変化を楽しみながら、家族の歴史が刻まれていく。木の家を造るからと言って、木を沢山使えばいいというものではありません。建築を依頼されるご家族ごとに、程よい加減で適切にご提案できるフランクさも必要かと思いました。

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南雲さんからは、「地域で広がる木・懐かしい未来とデザイン」というテーマでお話して頂きました。人と人を繋ぐ杉の魅力とまちづくりの可能性、宮崎県日向市の木を使ったまちづくりや、岩手県大槌町の被災者のための活動、姫路駅北口の整備事業等、杉の木を利用した街ぐるみの取り組みをご紹介して頂きました。「県産材利用を推進する県のくせに、浜松駅前には全く木が無いね・・・」というキツイ突っ込みも!! 確かに県庁所在地の静岡駅前にも殆ど木は使われていません。県産材・地域材を広めるためには、行政からのトップダウンも必要ですよね。

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懇親会にも参加し、更にディープなお話も聞けて有意義な時間を過ごさせて頂きました。木の家の魅力、木の可能性を再認識できた一日でした。